当施設では、定期的に褥瘡予防対策委員会を行っており、今回はその中でポジショニングに関する研修も開催しました。
今回のテーマは、マットレスやクッションを活用したポジショニングの工夫について。
これまで主に、クッションやピローなどを身体に直接当てて支える「直接的サポート」が一般的でしたが、今回は、マットレスの下にクッション等を差し込むことで、身体に触れずに支える「間接的サポート(バンカー法)」について学びました。
この間接的な支え方は、圧迫の軽減や安定した姿勢保持、安楽性の向上に期待でき、利用者の方の皮膚への負担を減らす手法として注目されています。
研修ではさらに、褥瘡ができやすい部位の確認や、褥瘡防止に効果的なポジショニングの考え方についても紹介されました。
実技では、ある利用者様の状態を事例として取り上げ、参加職員がその方の役を体験しながら、実際にクッション等を用いて最適なポジショニングを考えるワークも実施。職員同士が意見を出し合いながら、実践的な知識と技術を深める有意義な時間となりました。
今後も、褥瘡予防に向けた知識とケア技術の向上を図り、利用者の皆さまが安心して快適に過ごせる環境づくりに努めてまいります。


